「格安」葬儀社の是非

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葬儀社が増加中

 高齢化社会の日本では、葬儀社が増加しています。あまり喜ばしくない話ですが、事実です。

おそらく今後も増加し、新たなサービスを提供する葬儀社も出てくるのではないでしょうか。

少し前に「ドライブスルー葬儀場」と呼ばれるものが出てきて、話題になりました。

葬儀社増加の背景

 我が国の65歳以上人口は、1950年には総人口の5%未満でしたが、1970年に7%を超え、さらに、1994年には14%を超えました。高齢化率はその後も上昇を続け、2019年には28.4%に達しています。

 高齢者人口の増大により死亡数は増加しており、2060年まで増加傾向と推計されています。

出典:内閣府ウェブサイト

死亡者数が増えているから、
葬儀社も増える。

 葬儀社の増加に伴って価格競争が起こり、ネットでは「格安」をうたう葬儀社が多くあります。

葬儀が「格安」であることの是非

 「葬儀が格安でできる。」というと、
どういう印象をもちますか?

 葬儀という人を弔う行為に対して、少し無礼に感じますか?たしかに一昔前までは敬遠される傾向にありました。

 しかしながら、時代の変化とともに葬儀の捉え方も変わってきています。

最近では、新型コロナウイルスによる影響が大きいと言えるでしょう。

「オンライン葬儀」や「オンライン納骨」といった新しいサービスが提案され、注目を集めています。

直葬を行なう方が増えています 

 新型コロナウイルス流行後、「直葬」の方が、他の葬儀よりも多くなりました。

 確かに新型コロナウイルスの感染防止のため、参列者を多く呼ぶような通夜や告別式を行なわない。という止むを得ない選択をしなければならなかった状況ではありました。

 しかしながら、近年の儀式としての葬儀の小規模化が進む背景がある中で、手間や費用面から「直葬」を選択するという方は、今後も増えていくでしょう。

 「直葬」とは、死亡して安置後、すぐに火葬を行う形式の葬儀です。

 一般葬であれば、通常100万から130万円が相場と言われていますが、直葬であれば50万円程度で執り行うことができるため、喪主や遺族にとってかなり経済的と言えます。

 大切な人を丁重に弔うために、お金をかければよいというわけではありません。

また、参列者を呼び一般葬を行なうことが正しい葬儀というわけでもありません。

考え方は人それぞれです。ご遺族の方々ときちんと話し合いをして、皆様の思う正しい葬儀を行なってください。

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