不動産の相続には、かならず『相続税』が必要?
結論から言って、相続税がかからない場合があります。
相続税には控除額、つまりこれくらいの相続総額なら相続税はいらないよ!とサービスする制度があるということです。
そのため、そのポイントさえ知っていれば、相続税について悩まなくて済みます。
相続税の計算方法
相続税というのは、相続する不動産の合計額が基礎控除額を越えた場合にかかる税金のことです。
不動産を誰がどれだけ分割するかということが決まれば、その財産価値に基づいて自分で相続税を計算して申告しなければいけません。
相続税の計算方法
相続税の計算は、以下の手順に沿って行ないます。
- 各相続人の課税額を計算する
- お葬式などの費用や借り入れなどがあれば、その分を課税額から差し引く
- 基礎控除額を差し引く
- 相続税の合計額を計算する
- 各相続人が相続する税額を計算する
❶各相続人の課税額を算出する
相続税を算出するためには、各相続人にかかる相続税額を計算しなければいけません。
預貯金などの現金や土地や建物、有価証券や貸付金、さらには著作権も課税対象となるので、これらを調べて各相続人の課税額を算出します。
❷課税額から借入金やお葬式の費用を差し引く
大事なポイントとして、相続税を算出する際には課税額から借入金やお葬式の費用を差し引くことができます。
そして、故人に課税されていた所得税などを相続人が負担する場合についても、この分は課税対象にはなりません。
墓地や墓石の費用や香典返しの費用については課税対象にならず、
課税額から差し引くことができないのでご注意ください。
❸基礎控除額を差し引く
各相続人の課税額を算出したらその合計金額を計算して、そこから基礎控除額を差し引くことで、遺産の課税総額を算出することができます。
基礎控除額は・・・
「3,000万円+600万円×相続人の数」
によって算出することができます。
相続する人数が2人の場合は・・・
「3,000万円+600万円×2=4,200万円」
❹各相続人の相続税を算出する
相続税の総額を算出することができたら、最後に各相続人の法定相続分に見合うように相続する金額を分配します。
各相続人が相続する金額については、金額ごとに設定されている税率をかけることで算出することができます。
まとめ
税金について専門的に勉強しているという方は少ないと思いますので、税額を自分で計算するというのはとても大変な作業だと思います。ですが、税額の計算についてはあなた自身が行わなければいけない作業なので、ぜひ今回の記事を参考にして計算してみてください。