死に関わる病気
死に関わる病気といえばどのようなイメージでしょうか?多くの方が癌をイメージされると思います。
■国内の死因ランキング■
第1位:ガンなどの悪性新生物
『国内の3.6人に1人の計算』
第2位:心疾患(高血圧性を除く)
『国内の6.6人に1人の計算』
第3位 : 老衰
『国内の11.3人に1人の計算』
第4位:脳血管疾患
『国内の12.9人に1人の計算』
第5位 : 肺炎
『国内の14.4人に1人の計算』
令和元年の記録〔厚生労働省〕
癌に対する治療は、手術、抗癌剤、放射線などが挙げられます。前述した治療法はどれも入院治療が基本ですが、複数回同様の治療を行えば通院で抗癌剤や放射線治療を受けることもあります。
手術を受けると数日は安静にしておかなればならず、抗癌剤や放射線治療を受けると吐き気や食欲不振となり食事が思うように摂れません。どの治療を受けるにしても、あなたの身体には負担がかかっています。肉体的な負担はもちろんのことですが、精神的な負担も同時にかかっているのです。
肉体的負担
まず肉体的な負担についてですが、体にメスを入れる、抗癌剤を飲むあるいは点滴をする…といったことは言うまでもなく負担がかかります。術後の安静や食欲不振などにより、体力は病気になる前よりは格段に落ちてしまいます。もちろん、病気が回復したりリハビリをしたりすれば徐々に体力は元のように近づくことはできますが、年齢や病気の種類、治療内容によって回復力は異なります。
精神的負担
次に精神的な負担についてですが、病気になった、治療をしなければならないなど、ショックを受ける場面というのは人それぞれでありますが、大きな病気にかかるとどうしても死を連想してしまいます。また、実際に治療を受けるなかで“つらい”と思い始めるとネガティブな感情が連鎖していきます。その“つらい”とは、何をしてもやる気がでない、治療をしてもなかなか良くならない、先が見えないといった不安から生じるものです。
希望
あなたにとって、あなたのご家族にとって「負担」を解消する方法を考えましょう。
病気の完治に向けた強い気持ちを持ち続けるのは良いことです。
しかしながら完治は難しかったり、想定よりも治りが遅くズルズルと引きずってしまった場合に、ある時心が折れてしまいます。そこで大事にしていただきたいのは、病気とは別の目標、別の言い方をすれば「生きがい」をみつけることです。すこし今考えていることから一歩引いて、別のことを考えてみましょう。