実際に余命宣告を聞いたとき、予想していたより余命が短かった、残された時間で何ができるだろうか、もっと生きてほしい…といった思いになります。頭では分かっていても、医師から告げられる言葉は冷酷に感じられるかもしれません。
あなたにできること
普段から日に日に弱っていく姿を目の当たりにしていると「もう長くないだろうな」と感じ、漠然と葬儀等の段取りを考える時間が増えていきます。意外とその方が落ち着いていれたり、家族の「死」と向き合わなくてよかったりもします。とにかく余命宣告を受けたご本人がなによりも受け入れがたい事実を突きつけられていることをまず受け止めましょう。そうできればあなたにとって正しい行動がとれるはずです。
あなたの行動の是非
大切な家族が余命幾ばくも無いと分かれば、これまで過酷な治療をしていて辛そうだと思っていても、余命が伸びるのならば強めの治療をしてほしい、少しでも長く一緒にいたいと思うでしょう。はたして、その思いは闘病されているご本人にとってどう感じるでしょうか?
余命と向き合うこと
余命が短いとなると、ご本人は十分な決定ができない状況に置かれている可能性もあるため、ご家族がご本人の代わりに決断をしなくてはならない局面もあります。家族であっても個々の価値観は異なるため、普段から治療方針や最終的な決定は誰が行うのかといった検討も必要となります。
残された時間に何をやるべきか
ご本人の気持ち、そして家族側の気持ち、それぞれあります。感情や思いというのは複雑に混ざり合い、時として移り変わります。時にあなたは余命宣告を受ける前に戻れるならと考えてしまっているかもしれません。しかしながら過去を振り返ったり後悔をしていたりする暇はありません。残された時間のためにあなたは行動してください。
ご本人と直接はなすこと
何よりもご本人と面と向かって話をすることは今のこの瞬間だけです。何気ない会話こそ大切です。
もっとも終活では、「死」に捉われるのではなく、「生」に着目することが重要とされています。
「生」に着目する
家族として、ご本人が生きている時間を共有することはお互いに良いことです。
死は誰しもがいずれ経験します。今できることを考えましょう。
「死」を受け入れる
「死」を受け入れることで、死後のことを考えられるようになります。例えば葬儀の方法や相続などご本人が亡くなられた後の行動を共に考えましょう。場合によっては、遺言書として意思を形に残すことも可能です。
あなたの経験を共有頂けませんか。あなたのような思いをされている方が多くいらっしゃいます。